2000年に入ってからのF1は赤い皇帝「ミハエル・シューマッハ」の時代と言えるほど、フェラーリでの圧巻の強さを見せつけました。しかし、ここに世代交代の挑戦状を叩きつけるかのごとく、フェルナンド・アロンソが現れました。
2005年は、結果的には世代交代が達成された年でした。
2004年まで6年連続コンストラクターズタイトルを獲得してきたフェラーリと5年連続チャンピオンだったミハエル・シューマッハの黄金時代がついに終焉を迎えた年でした、それを象徴したのが、サンマリノGPでした。
2005年のサンマリノGPは、シューマッハとアロンソの一騎打ちになりました、予選14位からスタートしたシューマッハが鬼神の追い上げを見せ、レース終盤にアロンソを追い回す展開になりました。
激しいシューマッハのプレッシャーの中でもアロンソは動じずに、最後までトップを守り切りました、このレースでこれからのF1は、シューマッハでなくアロンソを中心に回っていくと全世界が気付いたレースだったと思います。
結果的に、13周のマッチレースはアロンソが危ない場面も見せながらも防ぎ切り、3連勝を果たしました。
アロンソはクリーンな戦いをするのも評価が高く、シューマッハに攻められながらもきちんとシューマッハのスペースも残すクリーンなファイトをしました。
そして最後に、周回遅れのリウッツィに捕まりそうになるとペースをわざと落として、周回遅れにする前にチェッカーを受けるという冷静な判断で勝利をつかみました。
本当に完璧にシューマッハを叩きのめしたレースであり、アロンソここにありというのを世界に見せつけたレースでした。
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