ホンダのハイブリッド車「インサイト」が生産打ち切りになるようです。フィットハイブリッドが好調な売れ行きでインサイトの役目が終わったのでホンダは生産終了を決めました。
現在ハイブリッドと言えば、トヨタの「プリウス」「アクア」が代表的な車であり、インサイトは影の薄い存在になっています。
しかし、今のプリウスの成功は、ホンダのインサイトがあったからこそ成功したという逸話があります。
知らない方も多いと思いますが、ホンダのインサイトは2代目であり、2シーターで燃費だけに特化した初代インサイトがありました。
初代のインサイトは、当時世界最高燃費であった、プリウスの燃費をホンダの意地で塗り替えた実用性を度外視した車でした。
もちろん、2シーターだったので販売的には成功はしませんでした。
しかし、2台目のインサイトは、3代目トヨタのプリウスを本気で潰しにかかった車でした。
ハイブリッドは安くなければ普及しないと言うホンダの本気で189万円と言う破格の価格で3代目プリウスより先に発売しました。
発売当時は、ハイブリッドが200万円を切ったと言う事でヒット車になりました。
しかし、それを見たトヨタは、3代目プリウスを安全装備を充実させて205万円と言う衝撃の価格で発売する事を決めました。
プリウスの方が圧倒的に安全装備が充実していました、結果的にプリウスの方が燃費が良い上に装備も充実しており、さらに価格が安いと言う事でインサイトに勝ち目はなくその時点で勝負は決まっていました。
私も鮮明に覚えていますが、この205万円と言う価格は、2代目プリウスを「プリウスEX」と言う名前で発売する事が決まっていたので、その価格だと思われていましたが、新型のプリウスが205万円だとわかった時は誰もが衝撃を受けて、そしてインサイトの存在は一気に飛んでしまいました。
実際に2013年の販売台数は、プリウスが31万6000台に対して、インサイトは1万2000台と見る影もない惨敗になっていました。
インサイトは販売では、プリウスの足下にも及びませんでしたが、トヨタを本気にさせたのは、間違いなくホンダのインサイトです。
人気車にはなれませんでしたが、日本にハイブリッドカーを普及させた最大の功労者は、ホンダのインサイトだったのは間違いありません。
また、ホンダのチャレンジングな姿勢を見せて欲しいと思います。
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