川井ちゃんこと川井一仁さんと言えば、F1界では一番有名な日本人と言われています。
川井ちゃんと言えば、セナに予約無しでインタビュー出来る数少ない人物としても有名です。
その川井ちゃんが、セナと喧嘩をした事があるらしいです、その謝り方も川井ちゃんらしくて笑ってしまいました。
意外だったんですが、川井ちゃんとセナがF1にデビューしたのは、1987年で同級生でした。
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川井ちゃんの中でも、同級生と言う意識が強かったそうです。
川井ちゃんは、セナがロータス時代の時からその才能に感銘を受けました、セナは他のドライバーと何もかも違うドライバーだとすぐに気付いたらしいです。
面白い事に、川井ちゃんが、セナに女の子を紹介した事もあったそうで(笑)
88年シーズン後のオフに、セナがインタビューの時間に遅れてきたことがあって、45分間の予定だったのに20分しかできないと言うから、いきなり「モナコGPのリタイアの話ですけど……」と切り出したんだ。そうしたらセナが「お前は何でそんな悪いことばかり聞くんだ?」と怒り出すから「勝ったレースはどうでもいい。それよりも勝てなかったレースで『なぜ勝てなかったか?』に興味があるんだ」と答えた。そうしたら彼は、インタビューの途中で切り上げて帰っちゃったんだよ。
と川井ちゃんが思い出深く語りました。
これこそが川井ちゃんらしいですよね、この聞きにくい事をズバっと聞いてくれるのが、ファンとしても聞いていて楽しいんですよね。
この時の、川井ちゃんの謝り方が面白くて、セナが大好きなラジコンのヘリコプター用のエンジンをプレゼントしたらしいです。
ヤツに直接謝るのはこっちとしてもシャクだったから、当時、セナのマネージャーをやっていた叔父さんのアルマンドに「あの時ゴメンなって、これをセナに渡しといてね……」と頼んだわけ。そうしたら後で、コースサイドでテスト走行を見ていた俺の肩をセナが後ろからポンポンッと叩いてきて、「あれ、ありがとう。あの時は俺も悪かったから……」ってさ。まぁ、それで仲直りだよね(笑)。
セナがラジコンを好きな事も重々承知した上での、川井ちゃんらしいプレゼントですよね、これが他のジャーナリストなら上手くはいかないと思うんですけどねー(笑)
先日、セナの没後20周年の、フジテレビの特別番組で、川井ちゃんはセナの一番の思い出は、89年の鈴鹿GPでの予選のタイムだと言っていました。
予選2位のチームメイトであるアランプロストを1.7秒も離してポールポジションを獲得しました。
同じエンジンで、同じマシン、そしてワールドチャンピオン同士のポールポジション争いで、1.7秒もの大差がつくなんてことは普通では考えられません。
ホンダの木内さんも、普通では説明出来ない、セナしか出来ない走りだと思うとコメントしていました。
川井ちゃんは、あーいう性格だから嫌いな人も多いようですが、F1の知識は間違いなく日本一だと思います。
何なら、チーム監督も出来るのではと思うくらい知識が豊富で、聞いていて楽しいです。
セナと川井ちゃんの駆け引き、本当に懐かしいですねー、セナが死去して20年本当に時が経つのは早いですね。